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連載記事アクセシビリティ最前線 マネタイズが切り開く未来

手話脳で作り出したユニバーサルCM

 手話を学ぶことで2つのメリットがあると私は考えます。①手話を使ってコミュニケーションができる。②手話的発想により情報伝達が具体的で端的になる。①はろう者と会話ができるなど交流の幅が広がります。では②は?手話は言葉の意味をくみ取り、手の動きや表情などで伝えるものです。自分が何を伝えたいのか相手が何を言いたいのかに向き合い、的確な動きで表現することが求められるのです。

 私が初めて手話に触れた時、「ろう者に寄り添いたい」という自分の思いをどう表現するのかろう者に尋ねたことがありました。その時にろう者は、「あなたの考える“寄り添う”とは何?取材?手話を覚える?集会への参加?募金?それを具体的に表現すればいいよ」。まさに言葉の意味をくみ取ることで、より伝わりやすくなることを体験しました。

 この発想を私なりに名付けたのがタイトルにある「手話脳」です。

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本誌:2023年11月6日号 13ページ

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