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連載記事山田響子の魅力を引き出すコミュニケーション術

抽象を具体にしてコミュニケーションエラーを防ぐ

 コミュニケーションの大きな要素を占めるのは「言葉」である。これに異論を唱える方はいらっしゃらないでしょう。もちろん、態度や仕草といった言葉以外の要素に大きな影響を受ける部分も否めませんが、やはり「何を言葉で伝えたか」は大きな要素を占めることになります。

 「言葉にできるは武器になる」という本があります。その代表作を聞けばだれでもが知っているという有名コピーライターである梅田悟司氏の著作です。言語化について語る時、多くの人が必読本に上げる一冊で私も大きな影響を受けました。「言葉にできない」ことは、「考えていない」のと同じであると、なんとも厳しい言葉が表紙に書かれています。この本でとても大切にされていることは「内なる言葉と向き合う」ことです。

 あなたは「内なる言葉」をキャッチしているでしょうか?諸説ありますが、人は1日で3万回、8万回と「内なる言葉」を発していると言われます。今「え、そんなに?」と心の中でつぶやいた方がいるかもしれません。まさにそれが「内なる言葉」です。言いたいことはあるのに、うまく言葉にできない人は、この内なる言葉との向き合い方を磨き上げていきましょう。

 私は、元々アナウンスの世界で仕事をしてきましたが、アナウンスの道を志すと必ず通るトレーニングがあります。それは、目の前の実況中継です。

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本誌:2023年7月10日号 19ページ

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