ロシアがウクライナに侵攻してすでに１カ月が経過、ロシアの目論見では戦争は短期に終わるものと高をくくっていたようですが、ウクライナは国際世論を味方に粘り強い戦いを展開しています。ウクライナとロシアは民族的にも歴史的にも兄弟国と言っていい仲なのになぜこんな骨肉の争いになってしまったのか、両国民の苦しみ、憎しみはたとえ戦火が収まっても簡単に解消されることはないでしょう。

　こうした状況で日本に住んでいるロシア人YouTuberたちも苦しい胸の内を日本人視聴者に訴えかけています。留学をきっかけに日本ファンになったYouTuber女子、ロシア生まれで子どものころ親の仕事の関係で日本に来てそれ以来日本で暮らしているYouTuber男子など。

　達者な日本語を駆使して、日本との出会い、観光地の紹介、日露の文化の違いなどを彼らなりのユニークな切り口で語ることに彼らの人気の秘密がありました。しかしウクライナ侵攻を境に故国の親兄弟との葛藤、ウクライナ人の友人たちへの申し訳なさに心が引き裂かれていくつらい状況をどうすることもできなく、だからといって沈黙するわけにもいかず、カメラの前で心の内を包み隠さず切々と語る様子に、私は彼ら戦争当事者国の国民の苦悩を感じます。

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