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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

コロナワクチンについて

 高齢者を優先して始まったコロナワクチンの接種は、大小様々なトラブルはあるものの、岡山県でも順調に進んでいます。医療関係者への接種はほぼ終わったようで、副反応は特になかった、腕がだるく微熱が出た、という話はよく聞きます。

 コロナ対策に関して、すべてが後手後手に回った政府もオリンピックの開催日が迫る中、地方自治体に対しワクチン接種のスピードアップをするよう、かなり強引に働きかけています。マスコミも連日ワクチンを打ち終えた老人にマイクを突きつけて、「スムーズにいってホッとしました。これでひと安心です」というお決まりの感想をしゃべらせて接種フィーバーをあおっています。

 ところがネット社会ではコロナワクチンに対して懐疑的な人々の意見が積極派の意見をはるかに上回っています。「バイオハザード」さながら、悪の中枢企業アンブレラ社の表の顔は製薬会社、ところが裏では密かに生物兵器を開発している、というストーリーにCovid-19を重ねて陰謀論に真実味を与えています。短期間の治験しか行っていない新しいタイプのワクチンに対する不安は否定できません。また、免疫学的、統計学的な不備を指摘する真摯な議論も数多く見受けられます。

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本誌:2021年6月7日号 15ページ

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