WEB VISION OKAYAMA

連載記事河村まどか マナー講座

フォーマルなお席でのテーブルマナー(洋食編)

 ビジネスでのお席で、貴方様と女性でお食事をする時と、プライベートなお席で貴方様と女性と会食をする時では、それぞれの作法に異なる点があります。

 例えば、素敵なエスコートをなさる貴方様ですから、女性が先にお料理に手をつけるまではお待ちになっていらっしゃることでしょう。椅子に座る際も女性が先に座るのを見届けてお座りになることでしょう。外の景色が美しいお席があれば、景色を堪能できるお席を女性にお譲りになることでしょう。景色の無い場合は壁側のお席が上座ですので、女性にお譲りになることでしょう。ソファーと椅子がセットされているお席ですと、ソファーのお席を女性にお譲りになることでしょう。貴方様のような素敵な男性ほど、周囲の方々に繊細な思いやりのある行動をお取りになっていらっしゃいます映像が思い浮かびます。

 しかし、ビジネスでの場で、貴方様が上司、女性が部下の場合はどうでしょうか?プライベートな時間の社交のマナーと異なり、ビジネスマナーにおいては、男女関係なく、上司が上座になると言われています。確かに、男女平等の扱いをして頂く点に関しては、女性である私から致しましても、納得ではございます。

 ここからが、お立場ある貴方様だからこそ、まどろっこしいお話しになります。ここでのお話しは、ビジネス上の観点ではなく、貴方様により素敵でいて頂きたい、とのコンセプトが優先です。その観点からお話しさせて頂くこと、予めお伝えしておきます。

 素敵な貴方様ならば、きっとこうなさることでしょう。ビジネス上の場合は、女性もその旨心得て、貴方様よりお先にお料理に手をつけないようになさることでしょう。その旨重々承知の貴方様ならば、スマートにお料理を女性側から頂くことが出来るようにお声を掛けて下さることでしょう。それも一度のみでなく、お料理が運ばれてくるごとに、そっとささやいて下さることでしょう。貴方様もきっとご存じであろう全国的に有名な県外のレストランで、ビジネス上の男性と会食をした時のエピソードです。ビジネス上ですし、お先に男性が上座にお座りになりましたので、私が下座に座ることになったその瞬間、レストランの名誉のために、許されないことだったのでしょう、レストランのスタッフさんが、私が上座に座るように促されてしまいました。

 そのお話しはずっとずっと昔の私が若くて初々しい頃のお話しですので、私自身もプライベートではなくお仕事中ですので、とのどちらでも良いこだわりがあったのは確かです。最近では貴方様に恥をかかさないためにも、貴方様がその旨ご承知になっていらっしゃるか否かに関らず、プライベートな時間もお仕事の時間も、とても感謝をしつつ、光栄であることを言葉にして、上座に座らせて頂きます。そうでなければ、周囲の方々がご覧になった時に、優しさや思いやりに欠けている貴方様との評価が下されては申し訳ないことですので。

 そうは申しましても、少し気になるのが、フォーマルな洋食レストランではなく、お昼間にお仕事の移動をする先に、駅や空港で、お仕事上の部下である女性と貴方様でお茶をすることになったといたしましょう。その場合に、フォーマルなレストランでのディナーのお席同様、上座のお席を部下の女性にお譲りになる思いやりは、果たして、周囲の人々にはどのように映っているのでしょうか?お答えはわたくしに胸の内に秘め、本日のコラムはここまでと致します。お答えは貴方様の大切なお方にお伺いになってみて下さい。きっとよきアドバイスを御頂けることでしょう。

本誌:2019年10月21日号 19ページ

PAGETOP