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連載記事岡山消費者動向分析

ハロウィーン

 ブリタニカ百科事典によれば、「ハロウィーン」とはイギリスやアイルランドに住んでいた古代ケルトのドルイドの古いお祭りに起源がある。11月1日が新年とされ、冬の始まりとも考えられていた。丁度日本のお盆のように亡くなった人たちが家に戻ってくるとも考えられていた。かがり火を焚きマスクを着け悪魔を追い払ったりもした。カボチャをくり抜いて作られる「ジャック・オー・ランタン」は悪魔を除けるためのものである。アイリッシュやスコティッシュの人たちがアメリカに移住し、この習慣をアメリカに持ち込んだ。アメリカでは民間企業が広告に取り入れたりすることで全米に広がり、その結果既に廃れかかっていたイギリスやスコットランドなどに逆輸入された。バレンタイン・デーとは異なり、「ハロウィーン」には現在ではそれほど宗教色はない。

 イギリスに住んでいたころには近所の子供たちが魔女のようにマントを被り、「Trick or Treat」と言って我が家を訪ねて来てくれた。この「Trick or Treat」は「お菓子をくれないといたずらするぞ」の意味である。とても可愛い子供たちのために日本のお菓子を準備して待っていた。可愛い子供たちの後ろにはこっそりお母さんが子供たちを見守っていたのがとても微笑ましく思えた。今回は「ハロウィーン」についての意識調査である。

 「ハロウィーン」が日本に定着していると感じているのは、岡山で50.1%、全国でも48.8%である。ほぼ半数が認知している。日本の「ハロウィーン」を良いと思うのは、岡山、全国とも4割強である。理由は、「イベントとして楽しいから」(岡山54.6%、全国63.5%)。「ハロウィーンが盛り上がることで、経済効果が生まれるから」(岡山50.9%、全国35.5%)などが挙げられている。既に日本では「ハロウィーン」は定着していると言ってもよい。

 ハロウィーンは誰が楽しむイベントかと聞いたところ、岡山では「大学生・大学院生・短大・専門学校生」が65.2%で最も多く、全国では「子ども(小学生以下)」が62.0%と最も多い結果となった。岡山では岡山駅界隈の若者の仮装のイベントが反映されているのかもしれない。筆者はできれば子供たちのためのイベントとして広がってほしいと思う。
 
 ハロウィーンにかける予算は2,000円未満が最も多く、岡山では47.9%である。全国も2,000円未満が33.2%と一番多いが、2,000円から4,000円が38.4%とかなりの費用が「ハロウィーン」にはかけられている。岡山もこれから上手に盛り上げればかなりの経済効果が期待できそうである。

 「ハロウィーン」を一緒に過ごすのは子どもやパートナーで、半数以上を占めている。若干全国のほうが岡山に比べて、「パートナー(恋人・配偶者など)」と過ごす割合が高い結果となった。

 「ハロウィーン」といえばカボチャ。食べたい料理のトップは「スープ」(岡山39.0%、全国30.2%)、2位は「プリン」(岡山37.0%、全国30.5%)である。続いて、「パイ」「ケーキ」となる。岡山は「スープ」と「プリン」が高い。岡山は今後バラエティを広げる必要がある。

本誌:2019年10月21日号 11ページ

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