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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

スマホ異変、修理とその結果

 1カ月ほど前、本コラムで3年余り愛用してきたスマホが壊れた話をご紹介しました。ショップでは、修理は高額になるという理由で買い換えを勧められたのですが、私なりの考えもあって、たとえ新品を買うより高くついても私の手と脳になじんだスマホは修理して使おうと決め、東京のサービスセンターに発注しました。ずいぶん長い時間待たされましたが無事修理が完了し使い慣れたスマホがある生活に戻りました。

 いろいろな意味で自分の選択はなかなかよかったのではないかと満足しています。まず修理代金ですが脅かされた額の半額でした。キャリアのポリシーはバッテリー交換のみでも“防水性能劣化など修理箇所が見つかればそれも有償で修理する。見積もり時点での最終修理金額に納得がいかない場合は電池交換も修理もしないで返却する”とのこと。修理代金は数万円になることがある、とのキャリアの予防線には気の弱い消費者ならずともひるみます。

 修理済みの商品に添付された修理明細書には次のようなことが記されていました。「電池交換、裏蓋交換、防水性能劣化のため液晶画面側のケースを交換、USB端子交換、これらの修理交換作業の都合で基盤も交換しました」と書いてあったのには思わず笑ってしまいました。要するに外側のケース、液晶だけでなく心臓部も総替えしたという説明です。

 いや、私の推測ですが、総替えではなく、同じ機種の新品を送り返してきただけ、というのが実状であろうと思います。大量生産による低コストで効率的に製造された精密機械を個別に人手と時間をかけて修理するなんて無理。その証拠に修理個所の見積もりをするのにまる10日かかったのに、修理にゴーサインを出したら、2日後にはもう“修理済み”となって返ってきました。

 アンドロイドOSのバージョンは当然のことながら最新のものが組み込まれていて、最初は使い勝手の違いに少しとまどいもあったのですが、細かい不具合が大幅に修正されていて、使用中にフリーズすることもなくなり、“修理”に出したことに大満足です。前回本欄に記事を書いたときには、ユーザーが自分で電池交換できないことを嘆いたのですが、結局、キャリアの修理方針はそう悪いものではない、一定の合理性がある、と感じた次第です。

本誌:2019年9月9日号 12ページ

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