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連載記事人材育成のタネ 69

今、求められる「管理職」の役割と期待

  • 竹本幸史氏

 プレイヤーから管理職になることでどういった変化が起こるのでしょうか。そもそも、プレイヤーから管理職になること自体が大きな変化であり、管理職にとっても大きなキャリアの節目です。というのも、このタイミングで「仕事の中身・役割」が一気に変化するからです。一人ひとりがこの変化にきちんと対応し、管理職としてのキャリアを築いていくことができるのか、そのためにはどのような取り組みをしなくてはいけないかを考えていくことがポイントになります。
 しかし、管理職が抱える悩みがなくなることはありません。よくある管理職が抱える問題をまとめてみました。
・我流でマネジメントし、管理職に必要な基本的なスキルが身に着いていない
・部下育成が意識から抜けており、職場で人材育成が進まない
・視野が狭く、社内外の環境を的確に把握した戦略や方針が立てられない
・自ら変革をリードできるだけのリーダーシップがない
・次の経営幹部候補となる管理職を適切に見極め、育成できていない

 挙げれば切りがありませんが、個人で抱える問題は少しずつ違っているはずです。こういった問題の中でもっとも厄介なのは、本人が気づいていないことです。できているつもり、やっているつもりと思っているかもしれません。気づきを促し、自主的に行動してもらえるように、管理職の役割を定義することから取り組んでみましょう。例えば、主任、係長と管理職の違いは、大きく3つの転換点に集約することができます。一つは、「経営資源として活用される」から「経営資源を責任持って活用すること」。もう一つは、「与えられた仕事を完遂すること」から「自ら仕事を創り出すこと」。最後は「環境の変化に適応している」から「自らを変え、さらに環境を変える」ことです。

 つまり、管理職とは、自らの意思と責任で現場を改革し、成長させることで全社的な業績、価値創造に貢献する存在と定義することができます。このように、どういった役割を求められているのかを自社の現状を踏まえて設計しなくてはなりませんが、今一度、管理職の役割の明確化に取り組んでみてはどうでしょうか。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中

本誌:2019年9月2日号 13ページ

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