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連載記事人材育成のタネ 54

仕事で成長する人としない人の思考の差

  • 竹本幸史氏

 20代、30代、40代。年齢問わず、仕事で伸び悩む時期はだれにでもやってくるものです。それは求められる仕事のミッションが変化することと、自身の持ち合わせているスキルのギャップによって起こります。今回は、ブレイクスルーを果たしてさらなる成長を遂げる人とそうでない人との差を5つ紹介したいと思います。

 1つ目は、好奇心があるかないかです。好奇心があるからこそ仕事の根本を知ろうとし、それによって問題解決法を導き出すことが可能になります。例え、一見代わり映えのないルーティンワークに見えても、好奇心のある人は毎回、生産性を上げていくことができます。そしてそれが仕事の失敗を減らすという好循環を生み出します。無関心な人は周囲を見ていないので、次になにが起こるかを想定できない人が多いように思われます。想定できれば、心の準備や物理的な準備など先回りすることができ、スムーズになります。周りのあらゆるものに関心を持つよう意識しましょう。

 2つ目は、失敗から学ぶか、失敗を恐れるかです。経験のない新しい仕事で失敗するのは、ある意味仕方がないことです。ですが、失敗するはずがないと思っていた仕事でも、ミスは起きます。そんな時は周りに申し訳ないと、自分を情けなく思い落ち込んでしまいます。しかし、成長する人はその失敗から学び、次へのステップへとつなげられる人です。原因を分析し改善する術を学べば、次は失敗せずより良い仕事ができます。成長しない人は、失敗してしまったら責任を取れない、責任を取りたくないから仕事をしないという思考に陥ることが多いように感じます。失敗することが仕事だと自分を成長させることができる仕事には積極的にチャレンジしましょう。失敗してしまったら「なぜ失敗したのか。どうすれば失敗しないのか」という思考で次に生かすことを考え、前を向けばいいのです。

 3つ目は、相手のことを考えて行動するかしないかです。仕事は自社、取引先、顧客など必ず人と関わります。相手を尊重せず、軽率に扱う仕事は、お互いに不幸になるだけです。さらに自身の独断で仕事をすれば、失敗した時、だれも助けてくれません。仲間の好プレーに助けられることもあれば、予期せぬミスをフォローすることもある。それが仕事です。成長するためには、相手の状況を考え、どのように仕事を組み立てていくかを考えることが大切です。また、人の話を聞かなかったために、大きな失敗をしてしまうことがあります。そうした傾向がある人でも、メモを取り、自分用の議事録をまとめるなどすれば、すぐに改善できます。理解したふりをせず、分からないことはトコトン聞くことが、自分にとっても会社にとっても利益となります。

 4つ目は仕事に立ち向かう人か、逃げ腰な人かです。仕事には納期、提出物の作成、報告書の作成、打ち合わせなどさまざまな約束事があります。もしこれらの期日を守らなければ、相手や自分の会社に損害をもたらすなどトラブルとなります。成長する人は、どれだけ忙しくても決められたもの、約束したことからは絶対に逃げません。それらを守ることが難しいような場合は、早めに上司に相談することを心掛けしましょう。その仕事の進め方自体が間違っている可能性が高いからです。仕事から逃げない人は信用度も高く、働けば働くほど会社での地位も向上していきます。一方、納期が難しそうな仕事がきた場合、自分にはちょっと…と断る人は、成長しにくいでしょう。仕事から逃げていてはやりがいも得られず、仕事に対するモチベーションが低いままです。

 5つ目は、仕事と自分を諦めないか諦めるかです。結局成長するかどうかは本人次第です。自分が諦めなければ成長し続けられるといえます。どんな状況でも活路を見出す。そんな姿勢が人を大きくするのです。例えば、会社が忙しい状況では、仕事を教える時間さえないかもしれません。また、教えることができる仕事と、人への対応、状況の見方、タイミングのとり方など教えづらい仕事もあります。そのような場合は周りを見て自分で吸収するしかありません。仕事を教えてくれないと嘆くのではなく、日々努力することがスキルアップにつながります。

 成長する人、しない人の違いはちょっとした心の持ちようでもあります。諦めないで正面から向き合えば、必ず成長できるのです。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中

本誌:2018年6月4日号 17ページ

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