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連載記事イマドキ大学生が社長に聞きたいコト!

レプタイル 自分の起業イメージを確認

  • 丸尾社長(中央)を囲んで

 大学生が地元企業の社長にインタビューする「イマドキ大学生が社長に聞きたいコト!」の第6回は、岡山大学ベンチャー研究会の3人が、ウェブを活用した経営・採用支援、クラウドファンディングなどを展開するレプタイル㈱(津山市)の丸尾宜史社長を取材しました。タリーズコーヒージャパン㈱での店舗マネジメントを経てUターンして会社を立ち上げ、「地元を元気にする」を旗印に精力的な動きを見せる丸尾社長の言葉は、学生たちにどのように響いたのでしょうか。

 レプタイルは2013年設立の、地域のマーケティングを行っている会社だ。「変化に対応していく」をコンセプトに新しい事業に次々とチャレンジしている。設立者の丸尾社長は津山出身で、大学進学を機に上京し東京で就職したがUターンし津山で再就職した。再就職先の業務は商品の売り込み先の新規開拓で、多くの会社や社長と信頼を築いていった。津山には多くの面白い企業や魅力的な社長がいると気付いたが、どこも人材不足の悩みを抱えていた。

 一方、都市に働きに出ているが津山に帰ってきたいという友人達は、津山には都会と同じくらい面白い仕事はないと思い込んでいた。丸尾社長は、企業と求職者にギャップが生まれ、津山が“帰りたいのに帰れない場所”になってしまっていることが悔しかったそうだ。「地域の魅力を見える化したい」。この想いがレプタイル設立の原動力となった。

 レプタイルの事業は様々だ。企業や自治体に向けたウェブデザインや紙、映像を使ったプロモーション、中小企業が新事業により取り組みやすくするためのクラウドファンディングサービスの「FAAVO岡山」、UIターンの企業者を応援しワーキングやイベントスペースを提供する「アートインク津山」、津山市周辺の求人を勤務条件だけでは表せないその会社の魅力を合わせて発信する求人メディア「いーなかえーる」など、同時多発的に事業を展開している。現在は県北の活動に留まっているが、県全体や全国を視野に入れた新事業も企画中だ。

 このようにたくさんの事業を同時に行っている背景には、丸尾社長の働き方への価値観が大きく関わっている。せっかく田舎に帰ってきているのだから、機械的に残業をたくさんして指示された仕事だけを行うのではなく、自分が地域を変えていくという「当事者意識」を持ち、それぞれが事業主のようにやりたいことを形にして働くことが面白い仕事に繋がる。そしてそれが個人の能力を最大限に生かすことに繋がっていくと考えている。ある1つの大きな事業のみではなく、たくさんの事業で会社を支え、社員それぞれがやりがいをもっていろんなことができる会社が丸尾社長の会社像だ。楽しく不要なストレスを溜めない職場をつくるために、スキルアップのための研修や本を買う資金を一定額支給したり、午後4時以降は残業自由、副業OKなど、より自由で仕事以外も仕事に生かせるような制度を取っている。「レプタイルに入りたい!」と思ってもらえる会社を目指して、毎週社員全員が集まって和気あいあいと食事している様子を発信するなど普通の会社ではやっていないことでも積極的に行い発信している。

 レプタイルの社員にはテレビ局出身の映像ディレクター、デザイナー、住宅系の営業出身者など、様々な経歴の人が集まっている。今回同席いただいた馬場拓郎さんも、レプタイルの実績評価の仕方や社内風土に引かれて入社したという。

 またレプタイルではスキルだけでなく仕事に対して面白さを感じ、一緒に仕事する人や顧客にエネルギーを与えられる人、地域に関する課題観を持つ人が重用されている。「学生時代から年齢に関係なく、自発的に突き詰めて考えていくとやりたいことができるようになる。自分は何が楽しいと思っているかを大切にすることが大事。将来をゴールから逆算して考えるのではなく、その時々で行く先を見直していく。ニュートラルな自分を楽しんでいくのがいい」と丸尾社長は語った。

 学生のコメント インタビューを通じ一番印象に残ったのは「(会社は)NPOではない」という言葉。株式会社であるからには利潤を追求しなければならない。我々が学園祭で何かイベントをやってもトントンで御の字。当たり前のことだが、学生とは入り口から視点が違うと感じた(古市)。

 また、レプタイルでは1人ひとりの従業員を事業主ととらえ、それぞれがやりたいことをやり、それを社長が緩くまとめるスタイルの経営。自分自身も元々起業したい希望はあったが「もし自分が会社をつくるとしたらこんなイメージ」と確認することができた(田中)。

レプタイル
代 表:丸尾宜史
所在地:津山市田町23
設 立:2013年4月
資本金:300万円
従業員:14人

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