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連載記事人材育成のタネ 23

コミュニケーション能力がある人

  • 竹本幸史氏

 企業の採用による選考理由の一番に「コミュニケーション能力」を挙げる会社が増加しています。日本経団連の調査でも、採用において重要視するのは「コミュニケーション能力」が9年連続でトップになっています。では、ビジネスでのコミュニケーション能力がある人とはどういう人なのでしょうか。

 ビジネスの現場では、環境変化を理解した上で、業務を遂行していくことが重要です。かつて新人類といわれた世代も40代後半となり、現在の20代の価値観とは大きな隔たりがあります。職場で管理職が新卒に対して「詳細まで話さなくてもオレの言わんとすることくらい分かるだろう」という考えで指示しても、その通りの結果になることはほぼありません。かといって価値観の違うことを理由にコミュニケーションを怠ると、いつまでたっても世代間のギャップを埋めることはできません。

 そこで重要となってくるのが「対応性」という考え方です。対応性とは、自分が周りの人からどれくらい受け入れられているかを示す尺度で、相手や状況に応じて適切に対応でき、受け入れられている人は「対応性が高い」ということになります。相手から好感を持ってもらえれば、商談は進みやすくなります。対応性の高さは、その人の仕事の成果に反映されるものなのです。

 では、どうすれば対応性が高まるのか。まずは相手をよく知ることです。相手の考え方や傾向を分かれば対策を考えられます。相手を知る物差しの1つが「自己主張度」です。話す速さ、間のとり方、声の大きさ、語尾の強さなどで、その人の考え方や主張がどれほど力強いかを判断します。2つめが「感情表現度」。周囲に対するどういった感情表現をするのかを見定めます。この2つによって相手のタイプを把握し、対応することが重要となります。ビジネスの場面では、相手のタイプに合わせることが成功の秘けつなのです。

●竹本幸史● 元㈱リクルート岡山支社長。現在は人材育成を主としたコンサルティング業務の㈱SWITCH WORKSを立ち上げ奔走中。くらしき作陽大の非常勤講師も務める。またリーダー養成スクール「法人会員制・定額制ビジネススクール」を開講中。

本誌:2015年11.2号 11ページ

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