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連載記事マネーの道しるべ 2

現金よりもローンが得?

  • 森康彰氏

 先月に引き続き住宅ローンの話をしたいと思います。「いや、梨園ていうのは早死にが多いね」なんて話題を振ると「そうだよなぁ、中村なにがしだろ」「随分と前の話題をするね。今年の2月には坂東・・・誰だっけ」と、知ったような口を利く人はどこにでもいますが、保険業界にも実務に携わらず、数年前の本を読んで古い情報を得意げに語る人がいます。先日も、ある住宅ローンのセミナーに参加していると「頭金をためて、借入を少なくしましょう」と話している人がいました。間違った情報ではないのですが、頭金をためる時間があれば、金利が低い時に借りればいいですし、借り入れを少なくするよりは、できるだけ借りて手元の現金は運用しようということになります。

 なぜかというと、1つはフラット35Sの金利優遇幅が10年間0.6%であること。2つ目は、住宅ローン減税は5000万円が上限で10年間1%であるからです。これは、今年4月から適用されるルールです。つまり、5000万円を35年で借りた場合、4月の金利が1.54%ですから、フラット35S適応の住宅なら当初10年間金利は0.94%になります。そして、住宅ローン減税が1%ありますから、0.06%分、金利より減税され戻ってくるお金が多いのです。0.06%という金利は、普通預金に預けたときの金利よりも高いですよね。さらに、借入が20年の場合、金利は1.31%ですから同じ計算をすると0.29%も戻ってきます。お金があるからといって、ローンを組まずに現金払いするべきではないのです。金利が1.1%の場合、5000万円を20年かけて返済しても総支払額が5000万円を切ってしまうのですから。

 住宅ローンのように金額が大きくなると古い情報で判断するということは、金銭的にデメリットが大きくなってしまいます。住宅ローンの借り換えを考えている人、これから住宅購入を検討されている人は相談に乗りますので、お気軽にご相談ください。

●森康彰● 2年間、保険代理店に勤めた後、2008年に保険コンサル会社㈲e.K.コンサルタントを設立。2014年に東京支社を設けるなど、首都圏へも業務を拡大中。

本誌:2015年4.20号 11ページ

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