WEB VISION OKAYAMA

連載記事

テレビの見方

 私自身はテレビのアナログ放送が終了して以来テレビなし生活をしていますが、番組を見ていないというわけではありません。

 親の家に入れた新しいテレビはブルーレイ録画機能(BD)が内蔵されているのに加え外付けハードディスク(HDD)にも対応していて、見たい番組を片っ端から予約しておいて後で親が病院に行っている間に見るようにしています。

 アナログ時代にもたまにはビデオ録画することがありましたが地デジになって以来、録画という行為に何か質的な変化が起きた気がします。端的にいうと、録画の目的が以前は貴重な映像を保存するためだったのが今ではむしろ見たい番組を見たいときに見るためにとりあえず大容量のHDDに何でも録画しておくように録画のスタイルが変わりました。

 実際そういう用途に的を絞った高級機種もあります。丸1日分の番組がすべて自動的にHDDに録画されるそうで、こうなると昨日の新聞のテレビ欄を広げて見たい(見たかった)番組があるとその瞬間番組が開始するという夢のようなテレビです。

 番組の私的アーカイブ化が可能な時代になったわけですが、もうここまできたのならテレビ局がすべての放送済み番組をオンデマンド放映してくれないかと思います。ちょうど出版物に関しては国立国会図書館がすべての出版物を保管し、国民に公開しているように放送についてもだれでもいつでも過去の全番組アーカイブにアクセスできたらと思います。

 一方、地デジ技術をはじめテレビの放送技術はもうこれ以上望めそうもないレベルに到達したというのに最近の番組のつまらないことといったらどうでしょう。民主党代表選のドタバタ劇、紳助引退茶番劇のしつこいワイドショーなど見たくもありません。

 私も60代半ばに近付いてきて過去を振り返ることが多くなってきたせいか、本や映画だけでなくテレビについても本当に興味がもて、心からおもしろいと思える番組はすでに何年も前に放映済みのドラマやドキュメンタリーの中にしかないような気がします。

 ともかく、親の家のテレビ用HDDは1テラバイトでしたが、すぐに満杯になりました。3テラのHDDもずいぶん安くなったので買い替えようと思います。

本誌:2011年9.5号 13ページ

PAGETOP