WEB VISION OKAYAMA

連載記事

古紙再生工場

 いつのまにか書斎や廊下に重苦しくたまる新聞や雑誌の山。さっさと資源ごみ回収の日に捨ててしまえばいいのに、月1回の資源ごみ回収日に合わせて段ボールを折り畳んだり、新聞をひもでくくるのはなかなか大変で山はどんどん成長します。

 そんなおり、耳寄りな話を聞きました。近所の製紙工場が段ボール、新聞紙、雑誌、雑紙、アルミ缶をいつでも引き取ってくれおまけにポイントまでくれるというのです。岡山市南区大福にあるアテナ製紙という古くからその場所にある製紙工場が行っているサービスです。

 アテナ製紙株式会社の沿革を見てみると昭和11年に同地に創業したそうで、私が子供のころは「日清製紙」という名前でした。“日清”というのは「日清製粉株式会社」の関連企業でそのような名前になったそうですが、地元の人は単に“製紙”と呼んでいました。

 今は岡山市になっていますが、昔は“製紙”があったあたりは純然たる農村(都窪郡福田村)でした。“製紙”は村で唯一の近代産業工場で、村の財政にとって“製紙”がもたらす税収は少なくなかったと思います。ただ一般の村民には製紙工場との関わりはほとんどなく、広大な敷地は近寄りがたい場所でした。ところが時は流れ、今やエコの時代、“製紙”は一般人が資源ごみを気軽に持ち込めるとてもありがたい場所に変身していました。

 梅雨の晴れ間、車に新聞紙と段ボールを積み込み出かけてみました。初めてで要領が分からなかったのですが、受付の女性が手順を説明してくれ、現場では男性職員が懇切丁寧に指導してくれ無事ポイントカードも手に入りました。10㎏の古紙で70ポイントget! 500ポイント貯まれば500円の商品券に交換してくれるそうです。

 古新聞や段ボールが片付いてほっとしたところで缶コーヒーを買って飲みましたがこちらは120円。車のガソリン代などコストを計算すると少々のポイントでは割に合いません。

 でも気になる資源ごみを安心して任せられる場所にお返しでき気分は爽快。捨てるのがためらわれる雑誌やパンフレット類もこの工場にお任せしたらきれいな段ボールに生まれ変わるのだと思うとがぜんポイント集めに熱が入りそうです。

本誌:2011年7.18号 13ページ

PAGETOP