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女性の褒め方

女性の褒め方

内面を褒める言葉がうれしい

今回は“女性の褒め方”についてお伝えいたします。現在では、男性の多い職場においても活躍なさっている“女性”が増えております。そのような状況において、男性の方々からお伺いする悩みの中には、“女性は難しいよ…”“扱いにくい” “話し方に困るよ…。”などの正直なお気持ちをお聞きすることも多くあります。そこで、“扱いにくい印象”である“できる女の心理”について、どのように女性に対応すべきか、日常のマナーの観点をふまえお伝えいたします。

それでは、スクールにお越しの、頑張ってお仕事をなさっていらっしゃる女性たちの日常会話を参考にお伝えいたします。男性が思っていらっしゃる以上に、女性は内心、男性の上司がどのように接して下さっているのか細やかな言葉まで気にかけています。“さばさばさっぱり”の印象の女性であっても、男性の多い職場ではそのように接している方が仕事がやりやすい、などご自身の内面とは反して働いていらっしゃる女性の言葉も多く聞きます。

男性の“悪気がない”ほど罪なものはありません。上司として褒めているつもりでいらっしゃるのでしょうが、気に障っていることも多いのです。「悪気がない」に甘んじていないようにしていただきたいものです。

例えば、女性に対する褒め言葉として、「○○の女優さんによく似ていると言われない?○○さんだよ、知ってないの?」その女優さんがいくらきれいなお方であろうとも、全くほめ言葉にはなっておりません。職場においては特に、芸能人と比べられるなど軽率なことをされたくない女性が多いのです。別に貴方の好みにあわせて仕事をしているんではないわよ。が、心の声です。

貴方の問いかけに「知りません。」との、女性の言葉が返ってきたとしたならば、「気分を害しております。」と、同じだと思って下さい。仕事ができる女性であれば、会話のマナーぐらいご存じのはずです。「○○さん?どんな方なんですか?」など、明るい言葉が返って来ない時は、「貴方は失礼です。」と言いたい時なのです。

また、仕事を頑張った女性に対して「さすが、女性は素晴らしい。やっぱり女性はいいよね~。うらやましい。」と褒めるのも逆効果です。女性であるから気に入られて仕事ができた、などの意味に取れるので、それまでの仕事のプロセスが無視されているように聞こえる言葉です。

女性に対する褒め言葉であっても、「頭もいいし、顔もいいし、スタイルもいいし、仕事もできるよね。」は、全くの逆効果なのです。貴方様がそのようにおっしゃる、仕事を頑張っている女性は、ほかでも同じ言葉を何度も聞いてもいらっしゃるでしょう。うんざりでもあるのです。

しかし、どのような人にも簡単に変えることが可能な、髪型などの変化についてはどなたに対しても同等に褒めてマナー違反にはなりません。貴方様のようなお立場あるお方に、そのような細やかな点まで、気にかけていただけるとうれしいものです。

「さすが、気がきくよね。」 「いつも細やかな気配りをしてくれて助かるよ。ありがとう。」
「仕事が丁寧だね。」「そこまで気をきかせてくれてありがとう。」など、外面ではなく、女性としての内面性を褒める言葉の方が、女性はうれしいのです。

そのような評価を貴方様から得ることができれば、貴方様の「細やかなお願い」も受け入れてくれ、「他の男性社員には頼まないのに、また私を雑用係にして。」と、思う女性はおりません。日常から細やかな気配りのできる女性であることを評価し、「今度の会議でのお弁当、お薦めのお店は?」などの、他の社員のしない仕事をお願いされても、女性だからさせられている。とは思いません。日常からの、会話のマナーはとても大切です。

また、お立場のある貴方様が女性ばかり褒めるのも考えものです。“嫉妬”という漢字は、おんなへんが二つもついているぐらいですから、嫉妬と言えば女だとのイメージがあるかもしれませんが、職場での男性からの嫉妬に悩んでいらっしゃる女性も多数いらっしゃいます。同じポジションでいらっしゃる男女がいるならば、とかく褒められやすいのは女性です。女性だけでなく、意識的に男性を褒めてあげて下さい。

いつも褒められている女性は、お立場ある貴方様が褒めれば褒めるほど、お困りになっていることも多くあるのです。

女性は、扱いにくい。気を使うよ。とのお気持ちはわかりますが、むやみに他の社員の前で特別に褒めないことです。

以上「だからやっぱり、女性は面倒くさい。」と思わないで、どうぞマナーの一環として
ご理解下さい。

このような文章表記についても、女性について特別に扱っているのは、いかがなものか?
と、自立した精神をお持ちの女性もいらっしゃるでしょう。しかし、女性の読者の方におかれましても、細やかな言葉の心配りは皆さま評価して下さることを願っております。

河村まどか
礼儀作法教室ドルチェ・フィニッシングスクールを主宰。岡山、山口に教室を持つほか、企業研修など全国で出張レッスンを開催。ホームページはhttp://dolce-fs.net メールアドレスはinfo@dolce-fs.net

本誌:2011年4.18号 19ページ

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