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6月のうれしいニュース

 市民運動を始めたころから総理大臣になることに強い意欲を持ち続けたという菅直人はラッキーな人だと思います。民主党の支持率はV字回復し、当初ぼろ負けが予想されていた参院選は上げ潮ムード。菅総理は重要法案を積み残したままいそいそと国会を閉じてしまいました。

 おりしも新政権誕生に花を添えるように、日本の小惑星探査機“はやぶさ”が往復7年の旅を終えて帰ってきました。“はやぶさ”が打ち上げられたときの記憶が全然ないのは、まさか本当に7年後に小惑星の石や砂を拾って地球に帰ってくることなど信じられないと思っていたからかもしれません。

 ともかくここ数年、国際社会の中で日本の地位が低下する一方の状況のもと、日本という国、社会システムに対してだれもが明るい展望をもてなくなっていたところへ、“はやぶさ”は国民に再び夢や希望を語る元気を与え、どんなに絶望的な場面でもあきらめないことの大切さを教えてくれました。

 ワールドカップ、カメルーン戦の勝利も思いがけないものでした。サッカーというスポーツ、激しい運動量の割に点を取ることが難しく、ゴールの決め手は選手たちの頭脳と身体能力のたまものであるとはいえ、私には偶然の支配が決定的であるように思えます。カメルーンの強烈なシュートがクロスバーに跳ね返されたときは偶然の神に感謝しないではおれませんでした。

 勝てば実力、負ければ運が悪かったというのはすべてのスポーツの基本…とはいえ、ワールドカップはやはり実績がある国が順当に勝ち上がっていきます。来たる2試合目、オランダ戦の結果はいかに?

 運や偶然の力も味方につけて、岡田ジャパン、オランダには負けるな!(勝てとまでは言わないから)。“はやぶさ”が満身創痍になりながらも完璧にミッションをこなしたようにサッカーでも日本の底力(そこぢから)を示してほしいと思います。

 菅首相は国会での質問に答えて、仕分け済みの“はやぶさ”後継機の予算を復活させると明言しました。またワールドカップのおかげでテレビや3D録画機が飛ぶように売れているとか。政権発足とともに明るいニュースに恵まれた菅首相には鳩山ダッチロール政策と決別し、実のある政策をお願いします。

本誌:2010年6.28号 12ページ

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