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成田空港の将来

 往年の青春スター森田健作が千葉県知事に当選、東京都庁を表敬訪問した新知事は相変わらずのオーバーアクションで石原都知事を苦笑いさせていました。森田氏は都知事に公約である羽田・成田間をリニアモーターカーで結ぶ案の実現に都の協力を求めたそうです。

 中国・上海においてすでに実現していることがなぜ技術力、需要、緊急性のすべてが揃っている羽田・成田間で実現しないのか不思議です。いや作れなかったのではなく国自身成田の将来性は暗いとみて成田欠陥空港問題は最初から投げているのではないでしょうか。

 先日、上海のリニアモーターカーに初めて乗ってみました。中国語では磁浮列車。磁石で浮いている実感はありませんでしたがとにかく早いのにはびっくりでした。

 地上を時速430㎞で走る未知の体験!乗ってから降りるまでたったの7分!圧倒的な移動時間の短さに改めて成田の不便さを思い知らされました。

 しかしながら森田新知事が言うようにリニアモーターカーを導入すれば成田に国際ハブ空港としての将来性があるのかと言えば、残念ながらもう手遅れです。上海だけでなく、台北、シンガポール、ソウル、香港がハブ空港としての覇権を確立しているところに極東の成田が参入する地政学上のメリットはありません。

 それに加え、来年羽田の第4滑走路が完成すると北京や台北などアジア路線のほとんどは羽田に移ることがすでに決まっていますし、深夜には欧米路線も離発着するそうですから成田の将来は暗澹たるものがあります。

 夢はでっかい新知事にとっても成田はやはり悪夢以外の何ものでもない…この予想が外れることはないだろうと思います。

本誌:2009年4.13号 16ページ

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