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妖婆競演

 どうやら福田康夫さんが首相になりそうな気配です。福田さんと言えば小泉政権時代、“官邸の妖婆”と呼ばれたお方。出典は文藝春秋2003年9月号に掲載された山村明義氏の「“官邸の妖婆”福田康夫研究」です。

 岸信介元首相が“昭和の妖怪”と呼ばれたのに対し、なぜ福田さんは妖婆なのか、改めて山村論文を確認してみたのですが、妖婆と断定した理由はよくわかりません。

 しかしながら、妖婆という表現はぴったりなんですよね。福田氏は確かに頑固ジイサンというより小姑っぽい。でもまあ、これは官房長官という役職だったからであり、首相になれば男性性を遺憾なく発揮することでしょう。

 さて、今回の自民党総裁選の顛末を見ていると、保身に汲々としている男たちを尻目に女性の暗躍(?)が目を引きます。

 I shall returnのお寒い二番煎じ捨てぜりふを残して早々と泥船安倍丸から脱出した小池元防衛相。しばらくは孤閨をかこつのかと思ったら、はやくも渋谷駅前での立会演説会で福田さんに寄り添って愛想をふりまいていました。さすが“権力と添い寝する女”の名に恥じない感度の良さです。

 そして、もう1人はチルドレンの片山さつき氏。小泉さんを担ぎだすのが不調とみるや、翌日には立候補を表明した福田さんのそばでバンザイの音頭をとっているではありませんか!

 元祖“官邸の妖婆”福田さんもほんものの妖婆たちに背後霊のように取り憑かれて、そうでなくても長い鼻の下が一段と長くなっていました。

本誌:2007年10.1号 14ページ

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