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イケメン猫のGPS

 私の足元ですやすや眠っている猫のムサシ君。このコが今ここにいることが奇蹟のように思えます。というのも雄猫の性(さが)でこのところ何度か遊びに出たきり帰らなくなることがあったからです。

 近所中、恥も外聞もなく「ムサシや、ムサシちゃん!」などとそれこそ猫なで声をたてながら、何度も何度も探し回っても見つからなかった時の絶望感、これはかなり胃に悪いです。でも幸い、これまでのところは長くても半日ぐらいの捜索で発見できたり、自分で帰って来たりで事なきを得ています。

 しかし、猫に詳しい人の話によると、雄猫はガールフレンドに出会うまで、どこまでも遠出して帰れなくなることがあるというし、愛くるしい猫は人間に誘拐されることもあるとか。

 そういう話を聞くと、うちのイケメン・ムサシはキャットフードのモデルが務まりそうなぐらい凛々しいので、さらわれやしないか、と私の親バカぶりもヒートアップします。

 いずれにしても猫用GPSがあったらなあと思い、調べてみたところ犬用は既に実用化されていましたが、猫にはちょっと重たいようです。

 そのうち猫用の軽い端末ができたらムサシにもぜひ契約してやろう、などと、そんな話を中学校時代の仲間で作っているメーリングリストに書いたところ、カバヤ食品(株)に勤めている幼馴染の野津公君から、「猫のGPSは昔から鈴に決まってるよ」という指摘がありました。

 早々、吉備津彦神社でもらった破魔矢の鈴をムサシの首に付けたところ、暗闇の中でもびっくりするくらい簡単に居場所を突き止めることができるようになりました。野津君、ありがとう。

本誌:2006年8.14号 20ページ

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