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連載記事

感染症

 スーパーでレジ待ちをしていた時のことです。運悪く私の並んだレジのお姉さんがしきりにくしゃみをしていました。案の定、次の日は朝からのどが痛い。ふだんめったなことでは風邪などひかないのに、くしゃみする人を見るだけで私の免疫力はぐんと低下してしまうようです。

 新年早々あちこちの高齢者施設で感染性胃腸炎が流行しています。当初、福山市の特別養護老人ホームで死者が7人出た時、事態はこのホームのずさんな衛生管理と報告の遅れによるものと思われていましたが、1月12日現在厚生労働省の集計によれば全国236施設で7821人もの人が感染したということです。

 この感染症はノロウイルスという平凡なビールスによる胃腸炎で、実は毎年多数の感染例がありますが、いったいなぜ今年になって凶暴化したのでしょうか。しかも狙われるのは高齢者施設ばかり。在宅の老人が犠牲になったという話は聞きません。

 昨年は鳥インフルエンザや新型肺炎SARSが流行し、厳戒態勢がとられたのも記憶に新しいのですが、感染症は毎年のように姿を変えては人間や動物を襲います。

 ただ、何もかも不明な中、感染症についてひとつだけ言えることは病院や介護施設など体力のない人が集団で生活する場所が一番危ないということです。 
 
 1月17日、倉敷の川崎医科大学病院が開院以来患者に強要してきたスリッパ着用をついに廃止しました。これで、来院者は玄関で靴などを、だれが履いたか分からないスリッパに履き替えることなく、そのまま入れます。私などがいくらお願いしても聞き入れてもらえなかったのに、相次ぐ感染症の襲来にとうとう大病院も方針を変えたようです。

本誌:2005年1.21号 12ページ

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