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エアコン選び(下)

 前回、エアコン選びは奥が深いと書きましたが、パンフではよく分からない点について、各社の「お客様ご相談センター」に電話をかけてみました。

 どの社もマニュアル通りてきぱき答えてくれますが、回答は「できます」、「できません」のような紋切り型が多い。相談センターの人が膨大な品目についてスペックに精通し、なおかつマニュアル外の製品情報を持つことは不可能。さらに相談センターは企業防衛の最前線基地でもあるので、通り一遍の応答になってしまうのはしかたないのかもしれません。

 そういう意味では松下電器はユニークです。相談センターにかかった電話は最初にコンピュータが自動応答し、テレビ、冷蔵庫、エアコンというように対象事業本部に振り分けてしまいます。

 その結果、お客は製造に関わっている現場担当者から具体的かつ人間味のある説明を受けることができます。例えば、「エアコンのリモコンの使い勝手が悪い、何とかならないか」と苦言を呈すると、「私も旧型のリモコンの方が好きなんですが、機能が増え過ぎてこうなったんですわ・・」と率直に自己開示してくることも珍しくありません。

 そういう何気ない言葉は老舗メーカーとしての自信からくるものであると思いますし、一方、お客は松下電器の商品に対して親しみと信頼感を持つのではないでしょうか。

 なにはともあれ、困難なエアコン選びは松下電器の製品に落ち着きました。決定的理由は、タイマーをいったん設定すれば毎日同じ時刻に“オン/オフ”を繰り返す機能が付いていたからです。

 寒がりなのに早起きの父にとって、毎朝ホカホカのリビングで新聞を広げられること、それは横着息子からのささやかなプレゼントです。

本誌:2004年11.1号 18ページ

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