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[決算] 企業格付けの改善 その1

 Q:金融機関への融資申込の際に決算書提出を求められます。格付けにどの様に関係するのですか?

 A:企業格付けは、融資条件に大いに関係します。

 1.企業格付け(銀行対融資先)の目的と銀行の対応

 銀行は、主に決算書により「企業格付け」を行い、「貸付金の回収リスク」を管理しています。

 「企業格付け」を基に、(1)融資実行の判断(格付け良い方が有利)、(2)金利水準の決定(格付け良い方が低い)、(3)担保保全水準の決定(格付けが良い方が緩い)、(4)審査要件・審査手続(格付けが良い方と要件が緩く手続が簡便)等の対応を決定します。

 2.企業格付けの方法

 定量要因(財務指標)に定性要因(市場動向・業暦等)を加味して、主に安全性・収益性・成長性・債務返済能力等の定量要因のスコアリング(100点満点)により、以下の10段階に「格付け」されます。

 (格付1)リスクなし(90点以上)、(格付2)殆どリスクなし(80以上)、(格付3)リスク些少(65以上)、(格付4)リスクあるが良好水準(50以上)、(格付5)リスクあるが平均的水準(40以上)、(格付6)リスクやや高いが許容範囲(25以上)、(格付7)リスク高く管理徹底(25未満、格付8以下同様)、(格付8)警戒先、(格付9)延滞先、(格付10)事故先。

 3.企業格付けと債務者区分(銀行対金融庁)の関係

 一方で銀行は金融検査マニュアルに沿って「融資先の健全性」を「自己査定」し、以下の5段階(1)正常先、(2)要注意先、(3)破綻懸念先、(4)実質破綻先、(5)破綻先に「債務者区分」を行います。

 「債務者区分」は、「決算書の内容」・「返済状況」により区分されます。

 次回は、「企業格付け」の改善方法について解説いたします。

石井公認会計士事務所所長
石井栄一氏
岡山市野田2-4-1シティーセンタービル1F
TEL086-805-1121

本誌:2003年10.11号 39ページ

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