1月20日に行われたトランプ大統領の就任演説を生中継で聞かれた方も多いと思います。トランプの英語はとても分かりやすく感じられました。日本の歴代首相による所信表明演説が概して抽象的、理念的で要するに何を言いたいのかさっぱり伝わって来ないのと好対照です。

　トランプのだれにとっても分かり易い演説について日本の著名なジャーナリストが「中学生レベルの英語だ」と揶揄したそうですが、この発言の真偽はともかく、トランプ演説に対する日本の知識人たちの思いを代弁しているように思います。

　トランプは英語を母国語としている訳で、外国人が彼の英語のレベルをとやかく言う心理は偽りの優越感以外に考えられません。自分まで東部のエリート知識人になったつもりで、トランプやその支持層を見下して悦に入っているのでしょう。アメリカ国民の関心事はトランプの知性云々ではなく、今日からアメリカはどう変わるのか、それだけだったと思います。

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