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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

老人性うつを回避するには

 今年の7月7日は私の77回目の誕生日になります。「7」が4つもあるのは1977年の誕生日以来2回目の珍しいできごとで、いわゆる喜寿と言われる年齢に到達することになります。しかし、少し過去を振り返っても60歳の還暦、70歳の古希同様年齢に関して特別な感慨はありません。頑張ってここまでやってきた、という感じではなく、ただ状況に流されるままに生きてきたらこの年齢に到達したというだけのことです。

 しかし少し上の世代、つまり5、6歳上から一回り上の世代の友人、知人を見てみると皆さん例外なく本物の老人になっています。いや自分だって客観的にみれば老人そのものなのですが、まだまだ車で好きなところに出掛けられるし、東京まで新幹線よりはるかに安い飛行機の当日シニア割引を使って出掛けては、若者に混じって朝まで飲んで騒いで寝ぼけ眼のまま羽田からまたシニア割で岡山空港までとんぼ返りするなど、そんな無茶ができています。

 ただ心配なこともあります。母が認知症とうつの兆候を見せ始めたのがちょうど喜寿のころでした。

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本誌:2025年1月20日号 13ページ

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