創業50周年を迎えた産業機械メーカー、㈱英田エンジニアリング（美作市）の万殿貴志社長にインタビューした。印象的だったのは、京セラ㈱創業者の稲盛和夫氏の経営哲学を学ぶ盛和塾で教わった、既存事業と異なる分野に手を出さないことを意味する「飛び石を打たない」姿勢と、創業間もなくから続く産学官連携の積極活用だ。

　冷間ロール成形機とコインパーキング設備にどのような関連性があるのかと思いきや、メカニック的に成形機で培った技術が生かせないものは投入された金額を読み取り、釣銭を払う機能のみ。そこは大学やノウハウを持つ企業との連携でカバーし中核事業に成長したというのだから、同社にとってこの2点に徹することが成長の両輪として機能していることがよく分かる。

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