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連載記事社説

業種を問わぬ学びの本質

 スパイス調合師で、備前市内でスパイス料理の店「クロワズモン」を経営する日沼紀子さんが、料理に特化したスパイスの使い方をまとめた「スパイス・マトリックス」を出版した。

 日本でスパイスと言えば「インド」「カレー」のイメージが強く、「評判の良いレストランで食事しても、スパイスをうまく使えておらず『もったいない』と感じていた」のが出発点。本質を理解できないまま使うことで、食材を引き立てるはずのスパイスが、逆に香りばかりが悪目立ちし、「料理を台無しにしてしまう」こともあり、20年の経験に基づく「日沼メソッド」を、だれもが料理に生かせるよう香り、使い方に応じてマトリックス化したものだ。

 この話を聞いて頭に浮かんだのが、「料理も記者の仕事も眼目は同じ」ということ。

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本誌:2024年GW特別号 22ページ

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