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連載記事河村まどか マナー講座

会食時のマナー違反

 いつも本コラムをご覧いただきありがとうございます。そして、いつも題材になることを楽しみにして下さっている大勢の貴方様に感謝申し上げます。それでは、今回も貴方様の会食時の失敗談などを紹介させていただきます。

 心満たされる食材の数々を堪能し、ご飯、お椀、お漬物の3皿が、貴方様の目の前に運ばれてまいりました。サービス精神おう盛な貴方様が、「きっと、何から食べるのか決まりがあるんだよ。ここでさっさと、おいしくご飯を食べ始めたら、『こんなにガツガツ食べるなんてお行儀が悪い』とか書かれてしまうんだよ。汁物をズズっとすすっても、怒られるだろうしね。ここは、お上品に漬物から、チョビチョビと食べよう」と、私に立場を譲って下さいましたね。「どうぞ、お好きなお食材を」と申し上げましたが、間違って下さりありがとうございます。今回の状況で何から頂くのがマナーなのか問われるならば、お漬物からいただくのはマナー違反です。「お料理に満足していない」「おいしくなかった」とのジェスチャーになるとも言われています。そして、ご飯と汁物が運ばれてきた後に、お漬物を頂きながらお酒を頂き続けるのもマナー違反だとは言われております。貴方程のお立場ですと、マナーを知っていて損はありません。ここぞというときは思い出して下さい。

 貴方様から、「ご飯、一口残すのは何のときか知ってる?この間、テレビで見たんだ」と質問を受けました。そうですね。ご飯に限らず、おもてなしをするときには、おもてなしをする側は「十分に心ゆくまでお召し上がり下さい」との気持ちを伝えたいのですから、ご飯をお代わりする側は、一口分のご飯をお茶碗に残したまま、お代わりを頂く話のことですね。会食時のみでなく、応接間でお茶を頂くときに、貴方様がおっしゃっていた、「コーヒーを飲みきると、日本茶が出てきて、せっかくだから飲んでしまうと、次は昆布茶まで出てきて、お水まで添えてくれる。どれだけ、水分を摂らされるのだろう。わんこそば形式で飲み物が出続けることがあるよ。そして帰りは丁寧に玄関の外まで送って下さるから、ビルの中のトイレに寄ることもできないし大変なんだよ」とのお話も、おもてなしをする側からすると、「十分に失礼のないように」とのマナーです。会食時に、ワインを頂くのを、途中でやめてマナー違反にならないのと同じで、お茶も途中でお断りして問題はありません。コーヒーに入れるお砂糖なども、コーヒーカップ1杯に対して、これほどのお砂糖は使わないというほど用意してあるのもマナーの考えからです。但し、お食事のマナーはあまりにも歴史がありますので、SDGsの現在において、生活環境の異なる時代の内容を、全て厳格に再現すべきではない点もあるように思います。

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本誌:2024年3月18日号 15ページ

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