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連載記事山田響子の魅力を引き出すコミュニケーション術

コミュニケーションのパターン

 言いたいことが言えなくて、モヤモヤする、というような経験をお持ちの方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?Amazonで「言い返す」と検索すると、「言い返す技術」「言い返す力」といったタイトルの本がずらっと画面に並びます。「ちょっとだけ」「こっそり」「賢く」といった形容詞も並び、世の中の多くの人が「ちょっとだけでいいから、言い返したい」と思っていることが伝わってきます。

 ここからはあくまで私の見解ですが、「言い返したい」と思っている方ほど、「言い返そう」とすればするほどうまくいかないのではないか、と感じます。「言い返す」には、相手から投げられたボールに、バシッと打ち返すようなニュアンスがあります。テニスに例えれば、打ち返したい相手は対戦相手となりますね。

 相手をまるで敵対する相手のように感じているとするならば、コミュニケーションは困難になってしまうのではないでしょうか。言い返したい!というような状況になる前に、自分の感情や状況を真っ直ぐストレートに伝える技術の方が、大切だと感じます。そこで、コミュニケーションのパターンには4種類あるということをお伝えしましょう。

 まず、自分も相手もマル!というコミュニケーション。さわやかな自己主張がなされている状況です。

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本誌:2023年12月11・18日号 15ページ

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