私の師匠である、岩井俊憲氏が提唱している習慣に、オセロの法則というものがあります。朝はどんなに短時間睡眠であったとしても、「今日は爽快な1日だ〜」と布団を蹴って起き上がる。そして夜には「今日も幸せな1日だった」「〇〇のおかげだ」「ありがたいな」と感謝で締めくくる。朝と夜にそんなポジティブな習慣を取り入れるのです。

　1日を過ごしていると、きっと心が曇ることもあるでしょう。指摘されたり、ダメ出しされたり、失敗したり。時に理不尽な目にあうこともあるかもしれません。どんな1日を過ごしていたとしても、朝と夜にポジティブな習慣を入れることで、まるでオセロのような効果があるというのです。

　朝と夜に白い石を置いたら、その間にある黒い石はパタパタパタと白にひっくり返っていきます。夏の疲れが残り、季節の変わり目であるこの時期に毎年元気がなくなってしまうという方も多いようです。ぜひ、そんな心の習慣を取り入れてもらいたいのです。

　夜に「反省」してしまう人も多いかもしれません。反省は何のためにするのでしょうか？改善点と見出してより良くなる、より良くするためですよね。小さな段差であっても、その段差を登っていくためには、心のエネルギーが必要です。心のエネルギーこそ、アドラー心理学では「勇気」と捉えています。

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