WEB VISION OKAYAMA

連載記事社説

日本人の「意志」で世界の課題を解決する

 3年余り続いたコロナ禍が沈静化し、マスク着用ルールが緩和された。ゴールデンウイーク明けには季節性インフルエンザ並みの「5類」への引き下げも決まっており、まだまだ課題は多いものの4年ぶりの花見に多くの人が繰り出すなど、規制のない日常が回復したことで世の中の「胸のつかえ」が取れつつある。

 この間、経済は甚大な打撃を受けた。ガソリンや電気代をはじめ、物価の高騰が襲い掛かり人々の暮らしは疲弊した。世界に目を転じれば、ロシアのウクライナ侵攻は1年以上経過しながら出口は見えないまま。東アジアでは北朝鮮の相次ぐミサイル発射、台湾有事も現実味を帯びつつあり、日本を取り巻く安全保障環境はかつてない厳しさであるにもかかわらず、国会では、国民にとって喫緊の課題には程遠い総務省の文書問題に時間の浪費を続け、防衛費増額に伴う増税も、もはや既定路線となりつつある。

 国内外を問わず、冷戦時代以上の閉塞感が広がっている理由を考えると、行き過ぎたグローバル化に行き着くのではないか。

会員申し込みはこちらから

本誌:2023年GW特別号 22ページ

PAGETOP