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連載記事杉山慎策の経営学考察

長州藩のSWOT分析

 長州藩のSWOT分析をしてみたい。ここで注目してほしいのは外部要因分析であるOとTについては薩摩藩と同じであるということである。全く同じ時代に薩摩と長州の置かれた外部環境が全く違うということはあり得ない。今後分析をする肥前や土佐についてもOとTについては同じになる。

 先ず、「強み」から見ていこう。関ヶ原の戦いに敗れた毛利家は120万石を誇る大藩であったが、長門・周防の約30万石に減額された。多くの家臣は毛利家に従った。このために藩は極貧状態に置かれた。日本海側は海も荒く土地の拡大は困難であった。しかし、瀬戸内側は温暖で遠浅の海に面していたために干拓などによる新田開発が可能であった。明治3年に新政府に提出された石高は約3倍の97万石となっていた。また、「防長四白」と呼ばれる特産品(米、紙、塩、蝋)の生産を藩が独占した。

 幕末の長州藩の経済改革は村田清風により実行された。三七ヵ年賦皆済仕法は家臣の負債の処理のためのものであった。加えて蝋の独占を廃止し、自由に取引させ商人から運上金を取るような仕組みに変えた。

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本誌:2022年11月7日号 21ページ

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