WEB VISION OKAYAMA

連載記事河村まどか マナー講座

若手社員への指示

 社内の電話応対では、貴方様からすると従業員の皆様が「良き取り計らいをしてくれているであろう」とお思いの内容が、全くそうなっていないことが頻繁に発生しております。貴方様と数十年苦難を共にした従業員さんならば、貴方様が求めていらっしゃる受け答えをして下さるでしょう。しかし、一番先に電話対応をする係の人は、お取引様への対応に慣れていない若手社員様でいらっしゃることが、多くの企業様で見受けられます。貴方様の会社も決して例外ではありません。最初にどなたが電話に出ているのか、きっと貴方様はチェックをなさっていないと思いますが、貴方様宛ての電話の最初の印象は、経験の少ない社員様がなさっていることに、お気づき下さい。

 若手社員様が、貴方様宛ての電話に対して、ついつい何でも正直すぎる対応をお取引先業者様になさり、先輩社員の方々は冷や冷やなさっているとお聞きします。しかしながら、貴方様がお冠になっていないことに対して、他の社員様が、若手社員様に大して注意をしてしまうと、いじめていると思われる恐れがあるので、貴方様宛てのお取引先の方々への対応について、指示を出せずじまいであるとのことです。貴方様からすると、「なんて小さな悩みだ」とお思いになるかもしれませんが、御社の印象イコール貴方様であり、ここで問題提起いたしておりますのは、若手社員様の言動ではなく、貴方様に対する、お取引業様の印象であると、ご理解頂ければと思います。

 若手社員様の電話対応により、お取引業様に与える貴方様の印象の一例を紹介致します。

会員申し込みはこちらから

本誌:2022年10月17日号 15ページ

PAGETOP