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連載記事杉山慎策の経営学考察

薩摩藩のクロスSWOT分析

 SWOT分析をした後で、どのように戦略を組み立てるかについてはクロスSWOT分析が有効である。これは下記の図のように4つの要因(強み・弱み・機会・脅威)を掛け合わせたものである。

 機会と強みを組み合わせた時に取るべき戦略(OS戦略)は「積極的戦略」となる。機会と弱みを組み合わせた時にとるべき戦略は「段階的戦略」(OW戦略)となる。脅威と強みを組み合わせた時に取るべき戦略は「差異化戦略」(TS戦略)であり、脅威と弱みを組み合わせた時に取るべき戦略は「専守防衛・撤退戦略」(TW戦略)となる。

 ハーバード大学を始め多くの経営学の大学院修士課程(MBA)では、現代の企業のケース(事例)に基づきSWOT分析を活用して分析をする演習の講義が多い。筆者はケースを歴史の中に求め、SWOT分析を活用して歴史の分析に新たな視点を加えてみたい。

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本誌:2022年10月3日号 17ページ

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