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- VISION OKAYAMA 2022年6月20日号
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消費者の景況感
VUCAとは「Volatility(変動性)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(曖昧性)」の略であり、南カルフォルニア大学の故ウォレン・ベニス名誉教授が1980年代に唱えられ、1990年代になり米軍の戦略研究で活用された。2016年のダボス会議で再度取り上げられ世界に広まった。3年前のコロナ禍、そして今年のロシアによるウクライナ侵攻などまさに現代はVUCA時代である。
このような時代本質を見分けることは非常に難しい。日本経済は人口減少時代に突入しており、コロナ禍の影響もあり出生率は2021年度0.03㌽下がって1.3になった。生まれた子供の数も約81万人である。このような状況下、円の価値も他の種々の要因が重なり20年ぶりに1㌦130円となった。
正しい通貨の価値はどうすれば計ることができるかというのは思った以上に大変である。金本位制であれば分かりやすいが、変動相場制の今日為替は日々刻々と変化する。イギリスの有力誌であるエコノミスト誌は「ビッグマック」指数を毎年発表している。マクドナルドのビッグマックをそれぞれの国の通貨でいくらの値段で買えるかで為替のあるべき水準を見るもので、通貨の購買力による交換レートを見る方法である。2022年1月発表時1㌦は115.23円であったが、ビッグマックの値段で評価すると円は41.74%価値が低く評価されているとしている。つまり適正な円ドルのレートは1㌦67.13円ということである。輸出企業の多かった20世紀末円安は輸出促進の意味があったが、現在では多くの有力企業の海外進出もあり、円高の方が石油などの輸入上有利となる。そろそろ円安政策を転換すべき時代に入っている。今回は岡山と全国の景況感についての比較である。
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