原油の値上がりに連鎖して食料品を始めいっせいに消費者物価が上昇しています。テレビは各社ともニュース番組で日用品の値上げを取り上げていますが、私がいつも噴飯物だと思うのは、年収千数百万の高給取りアナウンサーたちのニュースを伝える表情のうそ臭さ。

　やれ「暮らしを直撃！」だの「食べ盛りの子どもを抱えて食費高騰に頭を抱える主婦」などとコメントを発しつつ、いかにも苦しげな、視聴者にこびるような口振りでしゃべってみせます。空々しい。「マスコミのあなた方、ラーメンが20円値上がりしようがガソリンが170円になろうが、痛くもかゆくもないだろう！」とテレビに突っ込みを入れたくなります。

　食品に限らず長引くコロナでそうでなくても体力を失っている鉄道や航空業界も値上げしたいのが本音でしょう。しかしながら、こうしたいわゆる公共料金の決定には政治からの要請もあるのか、基本料金はなるべく値上げが目立たないよう配慮する一方で、各社が創意工夫してきた割引サービスの割引率を思い切って見直す事例が多く見られます。

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