11月14日、日曜日の朝、ついに小室夫妻は新天地ニューヨークを目指して機上の人となりました。コロナ禍で海外旅行ができない日々がこの先もしばらく続きそうな昨今ですが、私も新婚カップルを見習ってニューヨークまで、12時間の空の旅を楽しむことにしました。このフライトに必要なものは12時間という時間だけ、バーチャル旅行ゆえお代はいただきません。

　羽田空港第3ターミナルを定刻より20分遅れて出発した全日空110便は懐かしい皇居を左手に見下ろしながら荒川沿いに東京の下町を北上していきます。そして筑波山の手前あたりで右に旋回し太平洋へ出ました。いろいろなことがあった日本とはしばしのお別れです。

　長い空旅のお楽しみは、そうあの「ビーフ・オア・チキン？」。昔はエコノミーでももっと立派だったのに近年ますます粗食化しているように感じるのは気のせいでしょうか。小さなトレイに無造作に並べられた食事はお世辞にも食欲をそそるものではありませんが、それでも旅の弁当には心が躍ります。前方のカーテンで仕切られたお席でははるかに高級感あふれる料亭料理が銘酒とともにタイムリーにふるまわれているとのことでございます。

会員申し込みはこちらから