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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

衆議院選挙2021雑感

 東京オリンピック・パラリンピックが終わるや否や政局が大きく動き、10月下旬、わずか10日余りの衆院選が始まりました。すでに期日前投票が開始されているというのにまだ手元に投票所入場券が届いていないという前代未聞のあわただしい選挙です。31日の投開票というのは想定よりさらに1週間前倒しの選挙であり、事務を担当する市役所職員はてんてこ舞いだと思います。

 しかし市役所職員の皆様よりさらに忙しい思いをしているのは他ならぬ立候補した先生方でしょう。なかでも県内選挙区割りの面積が異様に広い3区や5区を10日ちょっとで回り切ることは素人目にもほとんど不可能に思えます。

 とりわけ瀬戸内海に浮かぶ島から鳥取県との県境に面する山間地まで包含する3区の中心的都市と言えば津山市ということになるのでしょうが、この広大な地域が地政学的にひとまとまりである要素はまったく見あたりません。候補者はいたずらに連日何百㎞もの田舎道を走行してひたすら「お願いします」と連呼するだけで、地域の問題や国政に関する問題を有権者と意見交換することなど到底無理だと思います。

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本誌:2021年11月1日号 14ページ

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