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連載記事マネーの道しるべ 71

緊急事態宣言再発令

  • 森康彰氏

 新年早々、1月7日に1都3県に緊急事態宣言が発令され、13日には愛知や関西1府2県と栃木、岐阜、福岡県にも同様に緊急事態宣言が再発令されました。大幅に経済活動が停滞するため、3月までの日本経済の成長率はマイナスになることが予想されています。しかし、8日に日経平均は30年ぶりに2万8000円台を突破しました。ドル建てにおいては1989年12月につけた270.82ドルを更新し最高値を付けました。さらに、ビットコインにおいては400万円を突破してこの1カ月で倍以上に増えています。

 飲食店や旅行業界の悲鳴と右肩上がりに増えていく運用益で歓喜の声が上がるこの現状を、第2次世界大戦時の日本経済の崩壊と株高になぞらえて分析している方もいます。当時、戦時国債の乱発で貨幣価値が大きく棄損されていった結果の株高であったように、コロナ禍中に世界中で財政出動によって貨幣価値が大きく棄損されている結果ではないかということです。

 戦禍がすべての国民を巻き込んでいったように、コロナ禍も私たちすべてに災いをもたらしてしいます。何かを批判している間に、当たり前であったはずの日常を失う可能性があります。自分の立場がどういった状況で、問題点は何であるか見極めて対策を実行する必要があるでしょう。元ライブドア社長の堀江貴文氏が「コロナ脳」という言葉を使って、必要以上にコロナ感染を恐れる人を揶揄していますが、お互いに立場が違う人同士で批判しあう局面は終わりました。緊急事態宣言の下、いかに力を合わせていけるかが問われているのです。

 前回の緊急事態宣言下、家族での時間が増えて家族仲が良くなったと半数以上の方が答えたデータもあります。今回の緊急事態宣言によって、地域社会もより団結力を強め、コロナ禍を乗り越え、新しい世界で成長できるように力を合わせていく1年にしていきましょう。

●森康彰●2年間、保険代理店に勤めた後、2008年に保険コンサル会社㈲e.K.コンサルタントを設立。2014年に東京支社を設けるなど、首都圏へも業務を拡大中。 敬愛する人物は、稲森和夫、立川談志。

本誌:2021年1月25日号 12ページ

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