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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

うつ病の由来

 科学史上の新発見、新説はときに我々の人生観までひっくり返すことがあります。数年前イギリスのサイエンス誌に発表されたある論文によると現生人類にはネアンデルタール人のDNAが混入していて、そこからうつ病、たばこ依存など12種類の疾患がもたらされたとのことです。

 50年前大学で心理学を専攻していたころ、うつ病は原因別に外因性、内因性、心因性の3つに分類されると教わりました。外因性とは脳腫瘍やケガなど原因が「外」にあるものであり、心因性とは家族やペットの喪失など「気分(こころ)に原因があるもの、それらに対し内因性とは、「原因が内部にあってよく分からない」つまり本物のうつ病であると。

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本誌:2019年7月22日号 14ページ

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