WEB VISION OKAYAMA

連載記事なんでもQ&A[知的財産]

意匠出願中の模倣品発生

 Q 弊社は数カ月前に意匠登録出願をしましたが、先日、出願した意匠とそっくりの商品が出回っていることを発見しました。少しでも早く、意匠登録出願の審査を行ってほしいのですが…。

 A そっくりの模倣品が出回っている状況では、一日も早く審査に着手してもらって登録を受け、得られた意匠権によって販売差し止め等を行いたいところですね。

 こういった状況においては、特許庁が行っている「模倣品対策に対応した意匠出願の早期審査制度」をご検討になってはいかがでしょうか。この早期審査制度は、意匠出願中の製品デザインに関する模倣品が発生した場合、出願手続に特段の問題がなければ、早期審査の申請から1カ月以内に一次審査結果が通知されるというものです。

 この早期審査制度の手続を下の図に示します。まず、この早期審査制度の適用には、種々の条件が整う必要がありますので、申請前に特許庁審査第一部意匠課企画調査班(電話03-3581-1101(内線2907))に連絡することを要します。その後、オンラインによる早期審査の申請を行いますが、その「早期審査に関する事情説明書」においては具体的な詳細説明の記載等を行わず、後に面接等で事情を説明することができます。このため書類作成に多くの時間を費やすことなく、早期審査の申請が可能になります。この事情説明に基づき、早期審査の選定手続が、早期審査申請から1週間以内を目安に行われます。

 この選定手続によりこの早期審査制度の対象となれば、上述のように早期審査申請から一次審査結果が1カ月以内に通知されますので、それが登録査定であれば、早急に登録料を納付することで迅速に意匠登録(意匠権取得)することができます。

本誌:2019年4月8日号 22ページ

PAGETOP