WEB VISION OKAYAMA

連載記事マネーの道しるべ 46

起業ブームがやって来た!やぁやぁやぁ!

  • 森康彰氏

 先日、偶然、バーで出会ったある起業家が「事業は売り上げでも利益でもない」と主張をするので驚きましたが、その後、強い既視感にも襲われました。これはバンドブームの時のミュージシャンたちと同じ主張だと。ということは、起業ブームが来たなのだなと感じました。マネタイズできていないが、SNSでフォロワーがこれだけいるんだとか、ベンチャー企業のコンクールで優勝したというのは、バンドブーム当時の給料はでないが、音楽事務所との契約決まった、音楽レーベル主催のバンド大会で優勝したと同じではないかと思うのです。

 オレンジレンジを始め沖縄県出身のアーティストが活躍していた当時、私は沖縄で映像制作の仕事をしていたので、その事業実態を間近で見ていました。CDがまだ売れていた時代ですから、売り出すアーティストはデビューと同時に1年半先まで出演する歌番組などがすでに決まっていました。そうやってデビューした10組のうち1組でもヒットすれば十分もうかるビジネスモデルなのです。ベンチャーキャピタルも同じでしょう。いくらか見込みがある会社に複数社出資しながら、1社でもバイアウトできれば良いというビジネスモデルなのです。

 起業ブームという言葉を使いましたが、状況としては良い社会環境が整っている現れだと思います。この大きなうねりは優れた起業家を輩出するでしょうし、付随する産業も成長するでしょう。バンドブームの時にギターが売れ、仮想通貨ブームの時にはマイニングの機材が売れたように、起業ブームの今、シェアオフィスや起業セミナーは今後成長する事業だと思います。

 この原稿で今年最後となります。来年からは新規に立ち上げる金融教育事業を中心にもう少しお金のことについて書いていこうと思います。来年も引き続きよろしくお願いします。

●森康彰●2年間、保険代理店に勤めた後、2008年に保険コンサル会社㈲e.K.コンサルタントを設立。2014年に東京支社を設けるなど、首都圏へも業務を拡大中。 敬愛する人物は、稲森和夫、立川談志。

本誌:2018年12月10日号 14ページ

PAGETOP