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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

恐ろしい出来事

 この度の豪雨によって各地で発生した洪水、地滑りまた工場爆発による火災等で被災された方々に衷心よりお見舞い申し上げます。とりわけ迫りくる洪水、土石流になすすべもなく犠牲になられた160有余名の方々には深く哀悼の意を表します。

 7月6日(金)は夜半になり、ますます雨が強くなるなか自宅で一人不安な夜を過ごしていました。数時間後に始まるワールドカップの中継を見ながら夜をやり過ごそうと仮眠していたらいきなり「ドカーン」という大音響とともに家が震え、私はとっさに雷が落ちたと思い飛び起きました。

 翌朝になってこれが20㎞も離れた総社市にあるアルミ工場の爆発炎上による衝撃波だと聞いてびっくり仰天でした。そしてこの時間すでに高梁川と小田川の合流地点付近で大規模に堤防が決壊していたのです。

 7日(土)も朝から大雨でした。30年ほど前にも梅雨の末期に大雨が降った夜、隣家との境の擁壁が我が家に向かって倒れ込み、壁ひとつ隔てて寝ていた両親は肝をつぶしたと大阪に住んでいた私に電話をかけてきたことがあります。今回、今にも同じことが起きそうな気配がしたし、また南区福田地区を流れている笹ヶ瀬川(足守川)が氾濫しそうだという危険情報が頻繁に配信されるのに気をとられ、倉敷市真備町の深刻な事態には関心が向きませんでした。

 同じ県内にいながら、しかも2、30㎞しか離れていない場所で起きた大惨事でもなかなか現実感をもっては認識できませんが、官邸の中枢にいる方々、また地元出身の国会議員の先生方までもが国難ともいうべき事態が発生していることに無頓着なのはいかがなものでしょう?首相は論客でもある財務官僚上がりの女性議員等も侍らせて顔を赤く腫らして記念写真に収まり、岡山県選出の有力国会議員は視察先の富山からおいしそうなお寿司の写真をツイッターに載せて得意顔。

 これは仕方ないことだったのか、危機管理能力の欠如なのか問われれば後者に決まっています。中枢の政治家にはマスコミよりいち早く正確な情報を得るための組織、手段、情報網、権限が与えられているのですから。200名近い尊い命が犠牲になった激甚災害から今度こそ実効的な教訓を導き出さないと亡くなった方々に本当に申し訳ないことです。

本誌:2018年7月23日号 16ページ

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