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連載記事スローライフ~午後4時の窓辺から~

カナダからの親戚、京都観光案内(1)

 久しぶりにカナダのいとこ達が来日しました。私も彼らとともに京都に3連泊し連日忙しくアテンドをしています。過度に密着してアテンドするのはお互い疲れるのでホテルは別にし、私は使い慣れたビジネスホテルに泊まり、彼らには京都駅の真上にあるデラックスかつ交通至便なホテルを用意しました。

 観光初日は京都の北西エリアにある金閣寺、北野天満宮、嵐山、天龍寺に行きました。もっともりだくさんにあちこち見られると思いきや、総計5人で行動すると一人でささっと名所巡りをするようにはいきません。でも詰め込みはあまり意味がないと思いました。日本がほとんど初めての観光客にとってはどのお寺を見ても古びた同じような建物にしか見えないのではないでしょうか。

 ともかく京都を強く印象づけるには金閣寺が一番。庭の池に燦然と輝く金閣こそ万事派手好きなアメリカ人や中国人をうならせるものがあるのに対し、渋い銀閣など見せても「何これ?この地味な安普請の建物の何がいいの?」となること請け合いです。

 金閣寺は今や年中観光客であふれかえり、一方通行の順路に従いどんどん移動していかなくてはならず、立ち止まって三島由紀夫が描いた金閣寺の美にひそむ精神性、怖さといったものなどに思いを致すゆとりなどありません。でもそれはそれで何だか楽しい面もあります。

 外国人についで多いのが修学旅行の中高生です。制服の刺繍を見ると東京や千葉といった観光方面の学校から来ている生徒が多いように思いました。いとこ達が生徒に英語で話しかけるとけっこう英語で答える子も多く、徐々に日本の国際化が進んできているようです。いとこたちも簡単な会話でも楽しげです。

 2日目はこれまたこれぞ京都という清水の舞台に行きました。あいにく修理中で舞台もほとんど幕で覆われていたのですが、私が舞台のことを英語でステージと直訳したら、何のためのステージがこんなところにあるのか質問されて困りました。その質問は適当にごまかし、日本では「清水の舞台から飛び降りる」という言い回しがあることなど紹介。いとこたちはいっせいに「こんなところから飛び降りたら死んじゃうよ」ともっともな反応をしていました。(続く)

本誌:2018年6月11日号 14ページ

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