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植草教授事件

 著名なエコノミスト、植草一秀氏が電車内で痴漢に及んだとしてまたまた現行犯逮捕されました。

 以前、品川駅のエスカレーターで手鏡を使って女子高生のスカートの中を覗き見した容疑で逮捕されてわずか2年、度重なる破廉恥事件にマスコミも「病気だ」「薬物治療すべし」などとあきれ顔です。

 しかしながら、手鏡事件について植草氏は判決を受け入れたものの事件については冤罪を主張。「ビデオニュース・ドットコム」というサイトで社会学者、宮台真司氏らのインタビューに答える形で事件について詳細に語っています。

 2時間にも上る植草氏の弁明を聞いていると不思議なもので、「手鏡事件は冤罪だったんじゃないか」という気がしてきます。考えてみれば我々が“事実”と信じているものは警察の発表でしかなく、物証がほとんど無いこの種の事件の真実は神のみぞ識るということでしょう。

 私自身、手鏡事件をこのコラムで取り上げたことがあります(エリートの転落2004年4.21号)。しかしながら、もしこの弁明を聞いていたら、軽々しく氏を犯罪者扱いできたかどうか。

 2、3年後には裁判員制度が始まります。友人の弁護士によれば、だれでも一生に一度ならず指名があるとのことですが、冤罪事件に判断を下すような立場に立たされたら、果たして自分には物事を冷静に判断する能力があるのかどうか?正直、自信はありません。

 それにしてもお騒がせな植草先生、ご本人も認めているように自宅や車から千枚近いあられもない写真が出てきたり、セーラー服もお持ちだったとか。ご自身の“リスク管理”には無頓着だったようです。

本誌:2006年9.25号 10ページ

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