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連載記事岡山消費者動向分析

自動車の未来について

 近代経済学は1776年に上梓されたアダム・スミスの『国富論』に遡ると言われる。経営学の始まりをどのように捉えるかはいろいろと意見の分かれるところである。アンリー・ファヨールの『産業ならびに一般の管理』は1916年に発表された。管理会計の基礎のROEやROAなどの指標を生み出したペンシルベニア大学ウォートンは1881年に設立されている。

 多くの経営学の関係者は経営学の始まりはハーバード大学にMBAが創設された1908年前後と考えている。この年は究極の垂直統合モデルを完成させたT型フォードが発売された年でもある。車は以来人々に移動の自由を提供し人々の生活に大きな影響を与えている。同時に車という20世紀の画期的イノベーションにより多くの人が事故で亡くなった。同時にガルブレイスが指摘したように環境問題についても多大なる負の遺産を残している。

 政府は「2050年のゼロエミッション達成」を宣言した。大きな変化が生まれそうである。今回は「自動車の未来」についての意識調査である。

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本誌:2021年7月19日号 9ページ

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