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ジャーナル國和産業

県下初、西条柿のジョイント栽培 柿畑引き継ぐプロジェクトも始動

  • 西条柿のジョイント栽培始動(倉敷市内の國和産業農業試験場)

 干し柿を使った菓子メーカーの國和産業㈱(倉敷市玉島乙島7132、友國正明社長、資本金1000万円)はこのほど、岡山県内初となる西条柿のジョイント栽培を始めた。干し柿の原料となる渋柿を自社で生産し、付加価値の高い商品展開につなげる狙い。

 1971年の創業以来、干し柿を仕入れて加工販売してきたが、国内の柿農家が高齢化し「生産量を抑えて少量を高値で売る」傾向が強まるなど、仕入れコストが年々上昇。生産者から柿を直接仕入れることも検討したがさまざまな制約があり、農産事業部を昨年立ち上げて自社による柿生産に踏み切ることにした。

 栽培にあたり、複数の苗木を一列に並べ、主枝部分を接ぎ木して連結させることで「早期収穫、栽培技術の省力化・簡易化、収穫時の安全確保など多くのメリットが見込める」(同社)ジョイント栽培を導入。第一弾としてこのほど、本社近くの農業試験場に西条柿の苗木150本を植樹。今後、浅口市鴨方町に1ha以上の農園を整備し、収穫時期をずらすため早生から晩生まで3、4種類の柿を植え、2023年までに1800~2000本、将来的には年間15~20tの収穫を目指す。

 また、冷凍した柿から干し柿を作る最新技術を導入した加工工場も整備。岡山で生産した柿を原料にした「山柿庵」ブランドとして商品展開を図るほか、高齢化などで栽培継続が困難になった生産者から柿畑などを引き継ぐプロジェクトも始動し、柿栽培の新たな担い手として地域貢献を目指す。

本誌:2021年4月5日号 9ページ
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