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巻頭特集[社労士特集] 岡山県社会保険労務士会会長 双田直氏

新型コロナ対策に全力対応 労使繁栄をプロとして支援

 人事・労務の専門家として企業を支える社会保険労務士。採用から退職まで労働・社会保険に関する諸問題や年金相談など幅広い分野で活躍し、働き方改革にも寄与してきたが、新型コロナウイルス感染拡大でその役割はさらに重要なものになっている。県下で活躍する全社労士が登録する岡山県社会保険労務士会の双田直会長に現状や取り組みを聞いた。

□社会保険労務士の役割は。

 人事・労務のプロとして社会保険、労働保険、生き生きと職場で働くための人事労務管理など、企業、労働者双方の問題解決をサポートし、退職後の年金などについてもさまざまな手続きを支援しています。特に国が進める働き方改革では、貢献すべき役割が拡大。時間外労働の上限規制、年次有給休暇の取得義務化、同一労働同一賃金など労働法制が大きく変化し、諸問題についての具体的な指針となる新たな最高裁判例が相次ぎ示されるなど、刻一刻と変わる情勢をしっかり伝えていくとともに、新たな人事・評価制度の構築、フォローまで、専門家としてのノウハウを駆使して改革を実現することが重要な使命になっています。

□岡山県社会保険労務士会の役割は。

 主に、社労士がしっかり力を発揮し、皆様を支援できるよう、資質向上、業務改善・進歩を図るための指導、サポートに取り組んでいます。岡山、倉敷、津山の3支部に登録する社労士は10月1日時点で534人。またこのうち、裁判外紛争解決手続きの代理業務を担える特定社会保険労務士は169人に上ります。

□新型コロナウイルス感染拡大で情勢は大きく変わった。

 雇用、労務に関するさまざまな問題が生じています。その中で、雇用調整助成金など国、自治体の支援策に関して全力でサポートに取り組んでいます。ただ、支援を受けられれば終わりということはなく、稼働している従業員と手当てを受けて休業している従業員の間での不満の解消や、収入の減少に対する不安や不満の解消など、経営者と労働者の間に入って現状への理解を促し、対策を構築することも重要な役割と考えています。また、急激に普及しているテレワークについても、育児、介護など働き方改革につながるものとしてとらえてもらい、先を見据えた規定づくりのお手伝いをしています。

□対応のために県社会保険労務士会で取り組んでいることは。

 刻々と変化する制度や支援策に対応し、迅速にサポートするため、社労士への研修、勉強会に注力しています。会場に集まっての実施は難しくなりましたが、ウェブの活用などを模索しながら進めているところです。ここで役に立ったのが、昨年委員会を立ち上げ注力してきた電子化推進の取り組みです。ICTリテラシーが高まったことが功を奏しました。電子化推進委員会では、本来の目的の社労士業務を効率化し、より高度な支援を可能とするツールの模索、情報発信をこれからも進め、質の向上と変化する情勢への対応に取り組んでいく考えです。

□社労士活用のためのアドバイスは。

 トラブルが起こってからではなく、起こさない仕組み・会社を成長させる仕組みづくりの段階から相談してほしいと思います。またコロナ禍にあっても働き方改革は進めなければなりません。働きやすく生産性の高い体制づくりはもちろん、管理職、従業員1人ひとりの意識改革までお手伝いしていきたいと考えています。

本誌:2020年11月23日号 4ページ

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