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連載記事マネーの道しるべ 69

債券運用するメリット、デメリット

  • 森康彰氏

 弊社に資産運用のご相談に見える方の半数は、退職金の運用です。仕事一筋で資産運用未経験の方が、まとまったお金をどうすればいいか悩んでいる人が多いようです。そのまま銀行に預けてもほとんど金利は付きません。また、しばらくは再雇用で働くのでたちまち退職金を取り崩す必要はないが、人生100年時代と言われると足りない気がする。ただ、誰に相談すればよいか分からないといった感じです。

 弊社はリスク許容度に応じて、さまざまな提案をするのですが、債券での運用を選ばれる方が多く、気に入っていただいた方からは、ご友人を紹介してくれる方もいます。大きな理由として、既発債の中には、実質利回りが5%を越えるようなものがあることを初めて知る方が多く、その利回りに魅力を感じている人が多いからです。特に、債券は為替リスクや発行体が破綻するリスクはありますが、コロナショックでの株式相場などと比べると、リスクは大変小さいからです。

 ただ、債券を購入する際には、発行体がどこであるかに注意してください。近年、少人数私募債の発行が簡単になっています。弊社にご相談に来られたお客様の中には、ペーパーカンパニーのような会社が発行する予定のものの購入を悩まれていました。金利は3%で銀行金利などに比べると大変魅力的だったからです。しかし、債券のリスクは、発行体が破綻することにあります。発行体を調べてみると、保険代理店を経営していたときに金融事件を起こして廃業している方が大きく関与していることが分かりました。詐欺ではありませんが、発行体が破綻する可能性が極めて高い案件です。これでは、お金が返ってこなくなり、泣きを見る可能性が高くなります。資産運用は、金融商品に対する理解を深めることが資産を守ることに直結します。分からないことがあれば、気軽に弊社までお問い合わせください。

●森康彰●2年間、保険代理店に勤めた後、2008年に保険コンサル会社㈲e.K.コンサルタントを設立。2014年に東京支社を設けるなど、首都圏へも業務を拡大中。 敬愛する人物は、稲森和夫、立川談志。

本誌:2020年11月23日号 15ページ

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