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連載記事岡山消費者動向分析

コロナ禍での忘年会

 忘年会は室町時代の『看聞御記』に原点があるようである。年の瀬に皆で集まって連歌を読んだことが起源とされている。江戸時代には忘年会は庶民まで広がり、明治になり、かの夏目漱石は『吾輩は猫である』において
「向島の知人の家で忘年会兼合奏会がありまして」
と書いている。庶民の間でも明治以降忘年会は広がりを見せている。

 年に一回くらいは仲間で集まって年忘れの「無礼講」は、オンラインではなく顔をみながらしたいものである。今回は「コロナ禍」での忘年会についての岡山と全国の意識調査である。

 忘年会の参加で新型コロナウイルス感染症への参加リスクが「高まる」と感じているのは、岡山54%、全国54.1%。「どちらかといえば高まる」と感じているまで含めると、9割以上が忘年会の参加に新型コロナウイルスの感染リスクの高まりを感じている。インフルエンザの季節と相まって警戒感の高さが見受けられる。一般庶民はかなり防御態勢を取っていることが伺える。

 忘年会の参加意向(「参加したい」+「どちらかといえば参加したい」)は岡山22.4%、全国38.5%。「参加したくない」は岡山48.2%、全国24.6%。岡山の方が全国に比べて参加意向の低さがはっきり出ている。岡山の飲食業はこのような意識が強いことを十分に配慮して忘年会の準備を進める必要がある。

 忘年会参加の重視ポイントは、「コロナ感染防止策を行っている」ことで、岡山74.7%、全国75.7%。その他、「参加者、メンバー」、「料理やドリンクの味」と続いているものの、やはり新型コロナウイルスの感染症対策は、非常に重視されている。

 忘年会の開催場所としては「飲食店」に次いで、「オンライン」岡山15%、全国24.6%。「オンライン」の差は9.6ポイント。岡山に比べて全国では開催場所の幅の広さが感じられる。

 開催時間は1時間半から2時間が全国と岡山も同様にもっとも多い。また、予算額については岡山は3,000円から4,000円が一番多く、全国では2,000円から3,000円が一番多い結果となった。

 いずれにしても庶民にとって歳忘れの楽しみである。コロナに気を配りながら短時間の忘年会を皆で楽しみたいものである。

本誌:2020年11月16日号 26ページ

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