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連載記事賢い補助金の活用法

ウィズ~ポストコロナの経営力向上

  • 奥川清氏

 岡山県よろず支援拠点とVISION岡山のコラボ連載企画「賢い補助金の活用法」。今回はウィズ~ポストコロナで経営力を高め雇用維持を図るため、さまざまな公的支援策の有効活用について、奥川清コーディネーターが紹介します。

 令和2年もあっという間に年末が近づいてきましたが、事業者の皆さんはコロナ禍における事業対応に引き続きご尽力されていることと思います。コロナ規制が次第に緩和されてきていますが、日々の感染者数や経済状況の報道などからは、未だ予断を許さない状況が続いているといえます。厚生労働省発表によると、本年5月以降のコロナ解雇見込者の累計数は月毎に増しており、10月16日時点の集計値では6万6593人に上っています。雇用維持を図るためにはコロナ対応による経営向上が不可欠です。皆様が行われるウィズ~ポストコロナ時代の事業対応を含めた改善等の取り組みについて、自力の対応とあわせてそれぞれの事業ニーズに合う公的支援策を活用することも有効であると思います。

 雇用面では、テレ(リモート)ワーク、サテライトオフィス活用、時差出勤やフレックスタイム、ワーケーションなど場所・時間にとらわれない働き方が注目される一方、コロハラ、メンタル不全等の課題も生じています。従業員を抱える事業者さまにおかれましてはこれらの変革・課題について労務面での対策が必要となっています。話は戻りますが、現在ある様々な支援策の中から、コロナ関連ほか助成金・労働等関連情報をご紹介させていただきます。

 1.働き方改革推進支援助成金(職場意識改善特例コース)

 (1)内容 病気休暇制度や、お子さまの休校・休園に関する特別休暇制度を新しく整備・運用することを条件に、以下の取り組み(2月17日以降既実施分含)について活用可能です。(中小企業対象)

 (2)対象となる取り組み ①労務管理担当者に対する研修②労働者に対する研修、周知・啓発③外部専門家によるコンサルティング④就業規則等作成・変更⑤人材確保(求人など)に向けた取組⑥労務管理用ソフトウェア導入・更新⑦労務管理用機器の導入・更新⑧デジタル式運行記録計(デジタコ)の導入・更新⑨テレワーク用通信機器の導入・更新⑩労働能率の増進に資する設備・機器等の導入・更新(POS装置、自動車リフト、洗車機など)

 (3)支給額(どちらか低い方) ①対象経費の合計額×補助率3/4(※)常時使用する労働者数が30名以下かつ支給対象の取組で⑥~⑩で所要額30万円超の場合は4/5②1企業当たりの上限額(50万円)

 ※交付申請期限が来年1月4日に延長されています。受給要件等詳細につきましては厚生労働省サイトをご確認ください。

 2.雇用調整助成金

 特例措置期間が12月31日まで延長されており、コロナ関連年内従業員休業に対する休業手当について特例要件(生産性要件、助成率拡充等)にて引き続き活用が可能です。オンラインシステムでの申請も可能です。

 3.その他労働、雇用・社会保険関連情報(※詳細は厚労省(労働局)、年金機構等サイトをご確認ください)

 (1)岡山県最低賃金834円に改正(10月3日~、2020年度は特定最低賃金改定無し)

 (2)雇用保険:10月1日以降の自己都合退職に係る失業等給付に係る給付制限期間短縮(3カ月→2カ月)

 (3)社会保険料に係る標準報酬月額特例改定(※8-12月までの期間も対象) コロナ休業により、報酬が2等級以上急減(固定的賃金の変動がない場合も対象)した被保険者の事前同意により、翌月改定可(通常は4カ月目改定)

 (4)コロナ感染症母性健康管理措置による休暇取得支援助成金(※休暇制度整備周知期限が12月31日まで延長) 妊娠中の女性労働者が取得できる有給休暇制度の整備・周知、5日以上取得実績により支給(25万円~)

 (5)育児・介護休業法施行規則改正:看護休暇・介護休暇取得単位緩和(来年から時間単位取得可へ)
 今回掲載記事の内容、その他、皆様のご相談に幅広くご対応させていただきます。お気軽によろず支援拠点までご連絡ください(予約制、ご来訪またはリモート相談でも対応いたします)。

本誌:2020年11月16日号 23ページ

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